暦Wiki/食、掩蔽、経過 - 国立天文台暦計算室

食掩蔽経過†

食 (eclipse)
- 天体Aが天体Bの作る影に入り、見えなくなること
- 例）月食は月が地球の作る影に入る現象です。
掩蔽 (occultation)
- 小さな天体Aが大きな天体Bの背後に隠れること
- 例）日食は太陽が月の背後に隠れる現象であり厳密には掩蔽に区分されますが、歴史的経緯により食と呼ばれています。
- 例）惑星食は惑星が月の背後に隠れる現象ですので厳密には掩蔽です。
- 例）星食は恒星が月の背後に隠れる現象ですので厳密には掩蔽です。
経過 (transit)
- 小さな天体Aが大きな天体Bの前を横切ること
- 例）金星日面経過、水星日面経過は、金星や水星が太陽の前を横切ります。
木星の衛星であるガリレオ衛星は木星の作る影に入ったり(食)、木星の背後に隠れたり(掩蔽)、木星の前を横切ったり(経過)します。また、木星の赤道面＝衛星の軌道面と地球の方向がそろうときには、衛星同士が相互に食や掩蔽現象を起こします。
- Triple Transit and Mutual Events