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木星

木星は太陽系最大の惑星である.質量は1.90 × 1030 gで地球の318倍,赤道半径は71492 kmで地球の11倍,密度は1.33 g/cm3で地球の0.24倍である.このように密度が小さいのは,木星が水素とヘリウム,そしてわずかなメタン,アンモニアといったガスでできているからである.内部は高い圧力によってガスは液体状に,更に内部では固体状に,そしてその中心部が地球のような岩石や鉄でできていると考えられている.

太陽からの平均距離は5.20天文単位,公転周期は11.86年である.自転周期は0.41日でかなり速く自転しているので赤道方向にふくらんでいる.

木星の模様

木星といえば鮮明な縞模様と巨大な赤斑である.1665年フランスの天文学者カッシーニが発見したこの大赤斑は太陽系最大の台風のように渦をまく巨大な嵐であることが知られており,300年以上にわたって続いている可能性がある.直径は木星の約1/6,地球などすっぼりつつまれる程大きい.

木星の衛星

木星には現在16個の衛星が見つかっている.そのうち,内側の4つの衛星 Io・Europa・Ganymede・Callisto は大きく,1610年ガリレオが望遠鏡で初めてみつけたのでガリレオ衛星と呼ばれている.このガリレオ衛星の木星による食の観測から,1676年デンマークの天文学者レーマーが光の速さは有限であることを示し,その値を求めたことは科学上の大きな進歩であった.衛星 Io には11個もの活火山があることがわかっている.太陽風によって地球上に現われるオーロラとは異なるが,Io の火山から噴出する荷電粒子が木星の持つ磁場にとらえられて美しいオーロラを形成するのをハッブル望遠鏡が観測している.第3衛星 Ganymede は太陽系最大の衛星で半径は惑星の水星より大きい.また,外側の VIII, IX, XI, XII 衛星の4個の衛星が逆行衛星であるのは興味深い.

木星のリング

土星のリングのように鮮やかではないが,木星にもリングがあることが惑星探査機ボイジャーで観測され,ハッブル望遠鏡もこれを観測することに成功した.天王星にもリングが観測されているので,木星型惑星にはリングを形づくるメカニズムが共通にあると思われる.1994年7月にShoemaker-Levy第9彗星が木星に衝突した現象は,私達に強烈な印象を与えた.

今年2002年の冬季には,土星の後に続いて-2.7等級の木星が夜空に見られる.

暦象年表2002より